エッセイ

なぜアラフォー・扶養内パート主婦が、AIに5つも課金しているのか

「これは現代の産業革命やで」

お金の勉強のつもりで見ていた両学長の動画で、その言葉に出会ったとき、私の中でふたつの感情が同時に鳴りました。

ひとつは、焦り。乗り遅れたら、私の時給は最低賃金に追い越される。 昇給、20円。扶養内パートの私には、「産業革命」という大きな言葉が、妙に生々しく響いたのです。

もうひとつは、ワクワク。乗らなくちゃ、このビッグウェーブに!!

気づいたら、AIに課金していました。最初のひとつはClaude。今は、5つです。

アラフォー、扶養内パート主婦、AIサブスク5つ。……我ながら、ナナメな家計です。

「思い切ったね」

最初の課金を夫に打ち明けるのは、正直、勇気がいりました。

夫は仕事でAIをバリバリ使う人。いっぽう私は、昇給20円の主婦。その私が、月額のAIに課金した。言えば何と返ってくるか、だいたい想像がつきます。

「Claudeって、開発をする人が使うものだよね。何に使うの? 思い切ったね

……ですよね。私もそう思っていました、課金するまでは。

すっとこどっこい3人組、ゲームを作る

でも私は、すぐにゲームを作ってみました。推しに似た天使のキャラクターが、紫色のハートをキャッチする。それだけのシンプルなゲームです。

それを横で見ていた子どもたちが、食いつきました。

小学生の息子は、四字熟語バトルゲームを作り始めました。それを見ていた下の娘が、「わたちもやってみたい」。彼女が口にしたアイデアをそのまま打ち込んで、スイカゲームのような猫ちゃんゲームができあがりました。

プログラミングなんて誰もできない、すっとこどっこい3人組が、あっという間にゲームを???

その光景を、夫に伝えました。子どもが夢中でゲームを「開発」する姿を。

夫は言いました。

俺にもClaude触らせて。

そして気づけば、自分用のダイエットアプリを開発していました。「思い切ったね」と言った人が、です。

涙を流しながら、子守唄を作る夜

ゲームの次は、音楽でした。

子どもの寝顔を見ては涙腺がゆるむタイプの私は、その気持ちをそのまま子守唄にして、曲に合わせて動画を生成し、YouTubeに投稿しました。深夜にひとり、わが子への気持ちで曲を作って泣いているアラフォー。冷静に書くとだいぶ面白い光景ですが、本人は大真面目です。

もちろん、子どもたちも作りたがります。

娘が作った曲のタイトルは「このせかいでただひとり」。歌詞が、ちょっと只者ではありませんでした。

このせかいでただひとりなのは誰も分かっていない。 それがなぞだが、ひとはかれがいないのではないかとうたがっている。 ほんとうはかれはいる。

なんだろう、この癖になる歌詞。哲学なのか、ミステリーなのか。娘ちゃん、こんな文章作れるの?

息子は自分で書いた歌詞をAIで英語詞に直し、作曲用のプロンプトまで自分で仕上げていました。できあがった曲がまた、かっこいい。親バカを差し引いても、人気出そう。

私はといえば、ワンオペ時代のどろどろした感情を全部詰め込んだ曲を作りました。 タイトルは「ひんどん」。貧すれば鈍す、の意味です。 どろどろの感情をなぜかキャッチーなデスコアに仕上げた名曲です(自画自賛)。 アラフォーともなると自ら積極的にほめていかないといけません。

これは完全に娯楽です。教育的意義は、あると思う。あとは娯楽。

私が課金しているAIサブスクたち

では、実際に何に課金しているのか。

ざっくり分けると、今の私のAIサブスクはこんな感じです。

  • 文章やブログ、コード、相談に使うAI
  • アイデア出しや日常の壁打ちに使うAI
  • 音楽を作るAI
  • 画像を作るAI
  • 動画を作るAI

最初は、文章系AIだけで十分だと思っていました。

でも、ゲームを作ってみたらコードも触りたくなり、子守唄を作ったら動画も作りたくなり、ブログを始めたら画像も必要になりました。

つまり、ひとつ課金したら、芋づる式に世界が広がってしまったのです。

怖いですね。サブスクの沼。 でも、ちょっと楽しいですね。創作の沼。

もちろん、真面目な使い方もしています

娯楽の話ばかりしましたが、生活の実務でもAIはフル稼働しています。

PTAの広報部長を務めたときは、資料づくりとスケジュールづくりに活用しました。

学校から持ち帰る予定表、習い事の年間予定、そして一応受験生である息子のスケジュール管理と、受験学習のロードマップ。 ばらばらの紙とプリントの山が、AIと一緒だと「管理できるもの」に変わります。なんと自動でカレンダーに登録してくれます。

そして——このブログ自体、私がAIと作りました。

パソコンの知識がWindows Vistaで止まっていた、この私がです。すごすぎるよ、AI。

正直な話(失敗と、お金のこと)

いいことばかり書くのはフェアじゃないので、正直に。

動画生成のサブスク登録は、失敗でした。 ほとんど活用できていません。 「いつか使うから」で契約するのではなく、必要になってから契約するべきでした。サブスクは足し算より引き算が難しい。これは授業料です。

AIの月額は、合計で1万円以上かけています。扶養内パートの身としては、正直、安くはない。でも私はこれを浪費ではなく、自分の時給を最低賃金に追い越されないための投資だと思っています。

少なくとも、このブログという「Vistaの私には作れなかったもの」が、もう手元にあります。

もちろん、すべての人に「AIに課金しよう」と言いたいわけではありません。家計も、時間も、向き不向きもあります。

ただ、私にとってAIは、特別なスキルを持つ人だけのものではありませんでした。

むしろ、パートの時給や育児や家事の中で「これ以上どうしたらいいんだろう」と立ち止まっていた私に、小さな作業机をもう一つくれたような存在でした。

「思い切ったね」から始まった風景

あの日、夫に打ち明けるのに勇気がいった課金は、いま、家族の風景を変えました。

子どもたちはゲームと曲を作り、夫はアプリを開発し、私は深夜にブログを組み立てている。その姿を見て、夫からの見方も、徐々に変わってきた気がします。

産業革命に乗れたのかどうかは、まだ分かりません。でも少なくとも、波打ち際でワクワクしている側にはいます。かにですから、波際は得意なんです🦀

このブログでは、そんな「生活者のAI活用」を——献立も、PTAも、受験の伴走も、副業も——ナナメから正直に書いていきます。エンジニアではない、普通の主婦の等身大の記録として。

同じように「気になってるけど、私なんかが使えるの?」と波打ち際で迷っている人の、最初の一歩の参考になれたら嬉しいです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました🦀✨

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